Nobuyuki_OSAKI
exhibition cv contact works

 

 

"Trace Trip,Time Capsule T.Y. "



Trace Trip , Time Capsule ( T.Y.) #01 -multiple exposure- / photocopied photos
Photo: OMOTE Nobutada


友人の記憶やアルバム写真、それらに関連する物(カメラやミニチュア)などを通して制作された「Trace Trip, Time capsule」。このシリーズは友人へのインタビュー、昔の写真や記憶を元にリサーチを行い、現地に訪れたり、イメージを引用したりしながら記憶を「トレース」するという方法で制作されています。記録と記憶、想像や妄想を行き来しながら紡ぐイメージは再び不確かなものへと回帰し、記憶を再構築、再解釈した物語として表現されます。震災以降、私たちの置かれた未来の「わからない」状況に対する不安感、しかしながらこれら写真や物を通して作品として「記憶」を残すことが「次の何か」の為のタイムカプセルとして機能しえないか、といった試みでもあります。

震災以降、大崎は住まいや関係のある東海地方や関西地方で予見されている「東海地震」「南海地震」について改めて考えさせられ、本作品の制作に至りました。この「東海・南海地震」とは2011年に見舞われた東日本大震災と同じ規模かそれ以上の規模であり、今後30年以内に起こる確立が非常に高いと予見されている地震であります。報道された東日本大震災の破壊力、津波で粉砕する家屋、流されたアルバムを探す人々、それらの写真を復元するボランティア。こういった報道から自身の住む地域にも起こりうる「次の何か」の為に友人の「記憶」を制作することでこの問題や事象について考えています。
太刀打ちの出来ない事象について考えること。大崎は個々のパーソナルな「記憶」をアートというパラダイムに昇華し「残す」試みとして、また作品がマルチプル・エディションにより、作品を分散させることで「来たるべき未来のための」タイムカプセルをとして機能させる試みといったコンセプトで制作されています。

(個展「T」galerie 16 / 展覧会プレスリリースより、2013年)

 

Trace Trip , Time Capsule ( T.Y.) #01 -multiple exposure-  2013
Installation
video, LCD screen, photocopied photos, camera

 

 

 

Trace Trip, Time Capsule ( T.Y.) #03 -Day trip-  2013
Installation
video, projector,side mirror, photocopied photos, minicar, photograph

 

 

 

 

Trace Trip ( T.Y.) #03-01  2013
52×72cm, photograph

 

 

 

Trace Trip ( T.Y.) #02-02 2013
photograph

 

 

 

 



Trace Trip , Time Capsule ( T.Y.) #02 - Oki・Matsue-  2013
70×135×22cm, drawing, photographs, photocopied photos, agates, board

 

 

 

Trace Trip ( T.Y.) #02-01 2013
photograph

 

 

Trace Trip( T.Y.) #02 (drawing) / Trace Trip( T.Y.) #03 (drawing)  2013
drawing, photograph, collage on paper

 

 

 

Trace Trip ( T.Y.) #02-01 / Trace Trip ( T.Y.) #03-02  2013
72×92cm, photograph, agates, frame / photograph, minicar, branch, frame
courtesy of MIKIKO SATO GALLERY

 

 

 

 

Copied from the photograph of T.Y.'s album

 

 



The copyright in these pictures and captions etc, are owened by Nobuyuki OSAKI.
No part of these works may be reproduced or transmitted in any form or by any means without the written permission of Nobuyuki OSAKI