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Nobuyuki OSAKI "Multiple Lighting" 2018
Installation view : YUKA SURUNO GALLERY
Photo: Kato Ken
Photo Courtesy: TYUKA SURUNO GALLERY

 

本展では、描いたドローイングが溶け流れていく瞬間を撮影した写真作品と、鏡の作品で構成される展覧会となります。これらのイメージは、友人や知人など場所や時間の異なる個人史を元に制作され、鏡は絶えず「現在」を映し出しています。これまでの制作に対する思考を反芻した「過去/現在/未来」という概念から世界について問いかけようと試みます。 

タイトル「マルチプル ライティング」は、マサチューセッツ工科大学のブラッド・スコウ博士の「過去・現在・未来は同時に存在しており、スポットライトが照らすように現在がその空間を移動していく」という時間論である「相対論的スポットライト理論」にインスピレーションを受け、また空間を構成する作品の素材や技法に「光」を扱う ことから、「マルチプル/多数の・多様な」「ライティング/照明装置」として名付けられました。様々な方法で制作される作品で構成する空間は、確定した「過去・現在・未来」があるのではなく並行世界の可能性、すなわち「スポットライトが当たる現在は無数の可能性がある」ということを示唆します。表現がもたらす「ある/ない」「消える/消えない」「見える/見えない」「光/闇」などの様々な両義性の 「間」によって、この世界について思考する装置となるのではないでしょうか。 （個展マルチプル・ライティング テキストより抜粋, 2018）

 

untitled album photo(Couple, Beach, 38E)2 2019
C-print | 120×80cm

 

"Buenos Aires" Nobuyuki OSAKI　 Gallery PARC 2019

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untitled album photo ( sea, pink cap, 94) 1 2019
Chromogenic print
120×80cm

 

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